竜頭の舞とは?

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華麗で激しく勇壮な舞い

みなさんは獅子舞といえばどんなイメージをお持ちでしょうか?獅子の頭をしたかぶりものをして、祭囃子にあわせて舞い踊る獅子舞を想像される方が多いと思いますが、南部領辻の獅子舞はひと味違います。
別名「竜頭(りゅうず)の舞」とも言われているこの地域の獅子舞は、その名の通り、竜の頭をした獅子が、竜の如く天を舞うように、また地を這うように、華麗で激しく勇壮な舞であることから竜頭の舞と呼ばれるようになりました。
三頭の獅子が地域廻りを行い、無病息災のために祈祷しながら舞い踊る南部領辻の獅子舞は、永く継承され、多くの人に愛されてきた、この地域の象徴的な行事です。

住民の声で30年ぶりに復活

この獅子舞は、平安時代の戦乱中に、軍の士気を鼓舞するために舞ったものを習い覚えて継承し、鷲神社に奉納することで今に伝えてきたとされています。
昭和33年には埼玉県の無形民俗文化財に指定されましたが、後継者不足を背景に指定解除され、昭和44年を最後に幕を閉じました。
ですが、多くの復活を望む声により、「辻の獅子舞保存会」が組織され、平成12年に復活。実に30年ぶりの復活となりました。
そして、平成15年 その永い歴史と勇壮な舞が改めて認められ、さいたま市の無形民俗文化財に指定されました。

地域に根ざした文化

5月には「村廻り」といって、地域の中から1軒を決め、庭先で無病息災を祈願した舞(お祓い)を行います。また、小学校などでも獅子舞の講習会や指導を行っており、10月には笛吹きやササラ摺りが体験できる子どもたちの獅子舞も実施しています。
催事当日は、そんな獅子舞の姿を一目見ようと、ご年配の方やお子様など大勢の方々がに見学にいらっしゃいます。地域との交流を深め、一体となって伝統文化を守っていく、それが南部領辻の獅子舞なのです。

練習風景を取材してきました

  • 獅子舞の練習会にお邪魔して、撮影・取材をさせていただきました。舞いと演奏の合同練習です。

  • 練習中の空気は真剣そのもの。深く腰を落とし太鼓を打ちながら舞い踊るのが南部領辻の獅子舞の特徴でもあります。

  • 本番で使用する太鼓は、今はもう手に入らない大変貴重なものなので、練習用の太鼓を使っています。

  • 和気あいあいと談笑する姿も。演技をより良くするための様々な意見が自然と飛び交います。

  • この方が持っているのはササラといって、刻みのついた竹の棒を擦り合わせることによってザラザラとした音が鳴る楽器です。

  • 華麗で勇壮な舞をサポートする笛奏者の方々です。伝統曲目を演奏し、獅子の舞に雰囲気とメリハリをつけます。

地域の皆様へ

昭和44年の舞を最後に「南部領辻の獅子舞」は途絶えてしまいましたが、地域の小学校の新築を記念して獅子舞を踊ったことがきっかけで、地域の方から復活を望む声が高まり、「南部領辻の獅子舞保存会」が結成されました。実に30年振りです。
以前に獅子舞を演じていた10名ほどが、昔習った獅子舞を基に伝承させています。
さいたま市の無形民俗文化財に指定された華麗で勇壮な舞は、この地域の宝であり、誇りであると思っています。この「南部領辻の獅子舞」を地域一体となって継続していくことで、この地域をもっと活性化させていきたいと思い、会員一同 練習に励んでいます。ぜひ地域の皆様に一度は見ていただきたいと思っております。そして、ここでしか見れない「南部領辻の獅子舞」を応援してください。どうぞよろしくお願い致します。

南部領辻の獅子舞保存会
会長 清水 隆明さん

運営スタッフより

無形文化財という名の通り「形の無いもの」でありながら、1,000年以上に渡り、人から人へと受け継がれてきた南部領辻の獅子舞。
当日は私達も参加し、その貴重な姿をしっかりと目に焼き付けたいと思っています。
威風堂々たる舞いの中に、歴史の重みや、伝統を守り続ける人々の想いをきっと感じられることでしょう。
文化の秋、「南部領辻の獅子舞」を体感し、平安時代に想いを馳せてみませんか?

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